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雑記諸々と時折アニソン、ガジェットとか

【書評】ステマに踊らされず、STEAMに踊らされよう 『AI時代の人生戦略』成毛眞

読書感想文

 

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 21世紀の猫型ロボットといえば、ドラえもん

 これは日本人なら、老若男女を問わないだろう。

 

 しかし特徴的なダミ声、で通用する大山ドラえもんから、少年声の水田ドラえもんに交代してから、早いもので10年以上が経過していた。

 

 嘘だろ……という思いを抱えつつも、この10年で世界は様変わりした。二つ折りのケータイはスマホへと変わり、メールはLINEに。DVDもBDに、PS2も今やPS4の時代だ。え、最後だけあんま変わってない……? いや、それはPS2の時代が長かったか(ry

 

 

 さておき、とにかく人工知能という言葉を耳にする機会が増えた。そして、人工知能がもたらす未来、恐怖、希望、などなどの文字がテレビ、雑誌で躍っている。

 

 ターミネーター的なロボットに支配されるような未来が、可能性としてなきにしもあらずというのはわかるが、ひとまずは革新的な存在としてもてはやされるのだろう。

 

 そして、その流れはとどまるどころか加速する一方となり、世界は人口知能で埋め尽くされる。

 

 この本はその世はまさに、大AI時代でウィーアーな未来を生きる我々が今後どういう方針を以て、生きていけばいいかについて書かれた本だ。

 

AI時代の人生戦略   「STEAM」が最強の武器である (SB新書)

AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)

 

 

 題名の「STEAM」って何さ?

 アレでしょ、ゲームとか買えるヤツでわかる人はセールが始まるまで正座してなさい。←

 そうではなく、「STEAM」というのは、これからの時代において重要になる理系知識、

 ・S=サイエンス

 ・T=テクノロジー

 ・E=エンジニアリング

 ・M=マセマティックス

 更にここに、

 ・A=アート

 

 が加わったものの頭文字が「STEAM」であると作者は述べ、AIに使われるのではなく、AIを使いこなす人間でありたいのなら、この「STEAM」を学びなさい。

 ということを本書の中で繰り返し主張している。

 

 僕も、AIは要所要所でかつてない恩恵を人類に対してもたらしてくれると思っているのだけど、この主張は確かにその要所――AIを用いて、医療であったり自動運転、法律や自然言語処理を行う側についている人間は確かに必須になってくるはずだ。

 

 そこに異論はない。

 しかし、本書では裏テーマとして、勉強以外にも自分がとことん好きな物を極めろが横たわっているように感じられる。

 あくまで、「STEAM」の知識が要求されるのは、使い使われる。今の時代の、雇用者労働者の延長線上に過ぎない。

 

 それとは別の生き方として、自分の食いぶちは自分で稼いでいくという生き方もある。

 

 その際に、必要となってくるのは飛び抜けた武器だ。たとえば、本書の中でも取り上げられているようなVRゲーム。そのプレイヤーとして、トップランナーになってみるとか。

 とにかく、他では替えの効かない存在になりなさいと、示されているよう思えてならないのだ。

たしかなこと 

 

 人工知能の進化は止められないどころか、加速する一方だ。そんな時代の中にあって、確かなものは自分だけなのだ。

 

 だからこそ、自分の頭で考え、そして行動していかないといけない。その険しい道のりをたどる途中で、「STEAM」は著者の言う通り、最強の武器として有効なのだろう。

 

 だけど、忘れてはならない。最終的に頼れるのは自分なのだ。「AI」の時代にあってなお、「I(自己)」こそが未来を切り開いていく。

 

 ゆめ忘れないように、戦略を組み立てていかないといけない。

 そう思う、一冊でした。